セラミックの種類と選び方|素材ごとの違いと向き・不向き

カテゴリ:審美治療 | 公開日:2026-07-31 | 最終更新日:2026-08-19 | 点検日:2026-08-19 | 監修:川田 隆央(川田デンタルクリニック 院長(3代目)・歯科医師)

セラミックの種類と選び方|素材ごとの違いと向き・不向き

「セラミック」とひとことで言っても、素材にはいくつか種類があり、性質が異なります。強度が高いものは見た目の再現に限りがあり、透明感に優れたものは強い力に弱いという傾向があります。何を優先するかで選び方が変わります。

この記事の要点

  • セラミックは素材ごとに強度と見た目の性質が異なります
  • 強度と透明感は両立しにくい関係にあります
  • 奥歯は強度、前歯は見た目が優先されやすい傾向です
  • セラミックは割れることがあります。歯ぎしりがある方は注意が必要です
  • 健康保険は適用されない自由診療です

主なセラミックの種類

歯科で用いられる代表的な素材を整理します。名称はメーカーや医院によって呼び方が異なることがあります。

種類性質向いている部位
ジルコニア強度が高い。透明感は素材の種類により幅があります奥歯、噛む力が強い方
ガラスセラミック(e-maxなど)透明感の再現に優れます。強度はジルコニアに劣ります前歯、小さめの詰め物
オールセラミック金属を使わない被せ物の総称。内側の素材により性質が変わります部位に応じて選択します
ハイブリッドセラミック樹脂とセラミックを混ぜた素材。柔らかく、経年で色が変わることがあります費用を抑えたい場合
メタルボンド内側が金属、外側がセラミック。強度はありますが金属を使用します強度を要する部位
「どれがいちばん良い」という順位はありません。噛む力の大きさ、見える位置か、残っている歯質の量によって、適した素材が変わります。

強度と見た目は両立しにくい

素材選びで理解しておいていただきたいのが、強度と透明感が相反しやすいという点です。

そのため、前歯は見た目、奥歯は強度を優先することが多くなります。ただし前歯でも噛み合わせが深い場合は強度を重視することがあり、部位だけで決まるわけではありません。

近年は強度と透明感の両立を図った素材もありますが、どちらの性質も中間的になります。何を優先するかを事前にすり合わせることが大切です。

選ぶときに確認すること

確認すること選択への影響
部位見える位置かどうか。奥歯ほど強度が優先されます
噛む力・歯ぎしり噛む力が強い場合は強度の高い素材を選び、ナイトガードを併用することがあります
残っている歯質の量歯質が少ない場合、土台の処置や被せ物の設計が変わります
周囲の歯の色隣の歯と調和させるため、色調を合わせる工程が必要です
金属アレルギー金属を使わない素材を選択します
ご予算素材によって費用が異なります

銀歯からの交換をご検討の場合は 銀歯をセラミックに交換する費用と流れ もあわせてご覧ください。

装着後に必要なこと

セラミックは入れて終わりではありません。次の点にご留意ください。

定期検診の考え方は 定期検診はどのくらいの頻度で行くべきか をご覧ください。

保険適用と費用について

セラミックによる補綴に健康保険は適用されず、自由診療となります。費用は全額自己負担です。

費用は素材の種類と部位(詰め物か被せ物か)によって異なります。当院の被せ物の費用は次のとおりです。

素材(被せ物)費用(税込)
オールセラミック130,000円
ジルコニア150,000円
MB(メタルボンド)130,000円

すべて税込・1歯あたりの金額です。詰め物(インレー)や、土台(コア)の処置が必要な場合の費用は、治療計画をご説明する際にあわせてお伝えします。 条件を満たす場合は保険適用のCAD/CAM冠を選べることもあります。

被せ物は、形態を整えて型取りを行ってから装着するまで2〜3回の通院が目安です。お口の状態や、土台の処置が必要かどうかによって回数は変わります。治療を始める前に、素材ごとの費用と治療計画を書面でご説明したうえで進めます。取り扱いの一覧は 審美治療 をご覧ください。

機能の回復を目的とした治療は医療費控除の対象となる場合があります。領収書を保管してください。

リスク・副作用

自由診療に共通するリスク・副作用

本ページで触れている治療のうち、健康保険が適用されないものについては以下にご留意ください。

  • 健康保険が適用されず、費用は全額自己負担となります
  • 装置や補綴物は、強い力が加わると破損することがあります
  • お口の状態や全身の状態によっては適応とならない場合があります
  • 装着後も定期的な調整・メンテナンスが必要です
  • 効果や治療経過には個人差があり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします

セラミックは強い力が加わると割れることがあります。装着のために健康な歯質を削る必要がある場合があり、削った歯は元に戻りません。歯ぎしり・くいしばりの習慣がある場合は、破損のリスクが上がります。

よくあるご質問

セラミックにはどんな種類がありますか?
代表的なものにジルコニア(強度が高い)、ガラスセラミック(透明感の再現に優れる)、ハイブリッドセラミック(樹脂を混ぜた素材で経年変化がある)、メタルボンド(内側が金属)などがあります。強度と透明感は相反しやすいため、部位と噛む力に応じて選びます。
前歯と奥歯でセラミックの種類は変わりますか?
変わることが多いです。前歯は見た目の透明感が優先されやすく、奥歯は強い力がかかるため強度が優先されやすくなります。ただし前歯でも噛み合わせが深い場合は強度を重視することがあり、部位だけで決まるわけではありません。
セラミックは割れることがありますか?
あります。硬いものを噛んだときや、歯ぎしり・くいしばりの習慣がある場合に起こりやすくなります。歯ぎしりがある方には、就寝時に使用するナイトガードをご案内することがあります。また、セラミック自体はむし歯になりませんが、歯との境目からむし歯が生じることはあるため清掃が必要です。

出典

※ 本記事の掲載内容は一般的な情報です。症状や適応には個人差があり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします。費用は2026-08-19時点の税込金額です。

※ 点検日(2026-08-19)は、監修者が記事内容を点検した最新の日付です。内容に実質的な変更があった場合は最終更新日を更新します。

川田デンタルクリニックについて

どの素材が適しているかは、部位・噛む力・残っている歯質を確認したうえでご説明します。

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電話番号
03-3701-0550
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